Laravel Boostとは?MCPでClaude Codeと連携する方法を試してみた
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目次
Laravel公式パッケージ「Laravel Boost」の概要と、Claude Code とMCP連携する方法をDocker環境で実際に検証しながら解説します。
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ざっくり Laravel Boost
Laravel を AI エージェントに理解させるための、「 ルール + 専門知識 + プロジェクト解析用ツール 」のセット です。
ようするに、Claude Code などの AI エージェントを Laravel プロジェクトを作る(または、稼働中のものに組み込む)際に、
コマンド1つで簡単にルール作りの雛形や公式ドキュメントへの参照をセットしてくれる、便利なツールです。
Laravel Boost とは?
Laravel Boost は、Laravel 公式が提供している、AI コーディングエージェント向けのパッケージです。
Claude Code や Cursor などの AI エージェントに対して、Laravel プロジェクトの中身を理解させるための情報を渡す役割を持っています。
中身は大きく分けて 3 つです。
- MCP サーバー:DB のスキーマやログ、Laravel の公式ドキュメントなどをエージェントが直接参照できるようにするツール群
- AI Guidelines:Laravel・Livewire・Pest など、インストール済みパッケージのバージョンに合わせたベストプラクティスをまとめたファイル群
- Agent Skills:特定の作業をするときだけ読み込まれる、詳細な作業手順書
執筆時点(2026 年 8 月)の最新バージョンは laravel/boost v2.5.5 で、PHP 8.2 以上が必要です。
まだベータ版の扱いで、頻繁 にアップデートされています。
実際にインストールして検証してみた
公式ドキュメントの説明を鵜呑みにせず、Docker で PHP 8.3 のまっさらな環境を作り、実際にインストールしてみました。
1. Laravel プロジェクトを作成
composer create-project laravel/laravel boost-demo執筆時点で Laravel 13.26.1 がインストールされました。
2. Boost をインストール
composer require laravel/boost --devlaravel/boost v2.5.5 と、依存パッケージの laravel/mcp v0.9.4 が入りました。
3. boost:install を実行
php artisan boost:installこのコマンドは対話形式で、以下を順番に聞いてきます。
- どの機能を設定するか(AI Guidelines / Agent Skills / MCP サーバー設定)
- Livewire や Pest など、インストール済みのサードパーティパッケージ向けにも Guidelines・Skills を入れるか
- どの AI エージェント向けに設定するか(Claude Code / Cursor / Codex / Gemini CLI など)
3 番目のエージェント選択は、システムに claude コマンドが入っていたり、プロジェクトに .claude ディレクトリや CLAUDE.md があったりすると、自動的に検出されて初期選択されます。
検証環境にも Claude Code の CLI を実際にインストールした上で boost:install を実行したところ、Claude Code が自動検出され、以下のように実行されました(実際のターミナル出力です)。
Guidelines が 7 個、Skills が 3 個、それぞれ Claude Code 向けにインストールされ、最後に MCP サーバーの登録まで一括で完了しています。
4. 生成されたファイル
インストール後、プロジェクト直下に以下が生成されていました。
.mcp.json ← Claude Code向けのMCPサーバー設定
CLAUDE.md ← AI Guidelines(ガイドライン本文)
boost.json ← Boost自体の設定(何をインストールしたかの記録)
.claude/skills/ ← Agent Skills本体.mcp.json の中身はシンプルで、php artisan boost:mcp というコマンドを MCP サーバーとして起動するよう指定しているだけです。
{
"mcpServers": {
"laravel-boost": {
"command": "php",
"args": ["artisan", "boost:mcp"]
}
}
}公式ドキュメントによると、.mcp.json や CLAUDE.md、boost.json は boost:update 実行時 に自動で再生成されるため、.gitignore に加えておくことが推奨されています。
MCP サーバーは実際に動くのか、tools/list で確認した
ここまでは「インストールできた」という話ですが、実際に MCP サーバーとして正しく応答するかも確認しておきたかったので、php artisan boost:mcp に直接 JSON-RPC のリクエストを送って検証しました。
initialize → tools/list の順にリクエストを送ると、以下 10 個のツールが返ってきました。
| ツール名 | できること |
|---|---|
application-info | PHP/Laravel のバージョン、DB エンジン、インストール済みパッケージ一覧を取得 |
database-connections | 設定されている DB 接続一覧を取得 |
database-query | DB に対して直接クエリを実行 |
database-schema | DB のスキーマを取得 |
browser-logs | ブラウザのログ・エラーを取得 |
last-error | アプリのログファイルから直近のエラーを取得 |
read-log-entries | ログの末尾 N 件を取得 |
get-absolute-url | 相対パスを絶対 URL に変換 |
search-docs | Laravel エコシステムの公式ドキュメントを検索(セマンティック検索) |
record-rule | プロジェクト固有のルールを .ai/rules に記録 |
試しに application-info を呼び出してみたところ、laravel/framework 13.26.1 や laravel/boost 2.5.5 を含む、インストール済み全パッケージのバージョン一覧が JSON で返ってきました。
Boost を入れることで、AI エージェントが「今このプロジェクトにどのパッケージのどのバージョンが入っているか」を推測ではなく実際に確認しながらコードを書けるようになる、というのが体感できました。
実際に機能を作ってみた:シンプルな投稿機能
MCP サーバーが動くことは確認できたので、実際に Boost の MCP ツールを使いながら、簡単な機能を 1 つ作ってみることにしました。
とはいっても、Claude Code に、「投稿(Post)のシンプルな CRUD」を作ってとお願いしただけです。
以下条件
title(文字列)とbody(本文)を持つ投稿- 一覧表示・新規作成・詳細表示ができる
- 認証なし、Blade で最低限のスタイルのみ
1. artisan でひな形を作成
php artisan make:model Post -mcModel・Migration・Controller のひな形が一括生成されるので、あとは title・body カラムの追加、バリデーション付き の store()、Blade ビュー(一覧・作成フォーム・詳細)を書いていきました。
このあたりは普通の Laravel 開発と同じで、Boost 特有の作業ではありません。
2. database-schema ツールで、テーブルができているか確認
php artisan migrate を実行したあと、目視で php artisan db:show するのではなく、あえて Boost の database-schema MCP ツールを直接叩いて確認してみました。
posts テーブルの title(varchar)・body(text) が、AI エージェントから見える形(JSON)でそのまま返ってきているのが分かります。
Claude Code がこのプロジェクトのコードを書くときも、内部では同じように database-schema を叩いて、実際のカラム名・型を確認してから Post モデルや Blade ビューを書いている、ということです。
3. database-query ツールは「読み取り専用」だった
動作確認用にダミーの投稿データを 1 件登録しようと思い、最初は database-query ツールで直接 INSERT 文を投げてみました。
{ "query": "insert into posts (title, body, ...) values (...)" }すると、以下のエラーが返ってきました。
Only read-only queries are allowed (SELECT, SHOW, EXPLAIN, DESCRIBE, DESC, WITH … SELECT).database-query ツールは、事故防止のために SELECT 系の読み取り専用クエリしか実行できない 設計になっているようです。
これは公式ドキュメントには明記されていなかった挙動で、実際に試したことで分かりました。
データを書き込みたい場合は、Tinker やマイグレーション・Seeder など、通常の Laravel の仕組みを使う必要があります。
今回は以下のように Tinker でダミー投稿を 1 件作成しました。
php artisan tinker --execute="App\Models\Post::create(['title' => '...', 'body' => '...']);"4. 実際の画面
php artisan serve でローカルサーバーを立ち上げ、できあがった画面をスクリーンショットで確認しました。
投稿が 0 件の状態の一覧ページです。
新規投稿フォームです。
Tinker で投稿を 1 件作成した後の一覧ページです。
投稿の詳細ページです。
make:model から画面表示まで、一連の流れに詰まるところはなく、Boost を入れたことで「今このプロジェクトの DB に何があるか」をエージェントが実際に確認しながら進められる、という感覚がつかめました。
Claude Code で手動で MCP を有効にする方法
boost:install の自動検出で Claude Code が選ばれなかった場合や、後から MCP だけ追加したい場合は、プロジェクトのディレクトリで以下を実行すれば手動登録できます。
claude mcp add -s local -t stdio laravel-boost php artisan boost:mcp初回は Claude Code 側の承認が必要
.mcp.json にサーバーが書かれていても、Claude Code は安全のた めプロジェクトスコープの MCP サーバーを自動では起動しません。
検証環境で claude mcp list を実行すると、以下のように「承認待ち」の状態になっていました。
laravel-boost: php artisan boost:mcp - ⏸ Pending approval (run \claude` to approve) と表示されている通り、claudeコマンドでセッションを開始すると、初回に「このプロジェクトの.mcp.json` に定義された MCP サーバーを信頼するか」を確認されます。
ここで承認して初めて、Boost の MCP ツールが実際に使えるようになります。
AI Guidelines と Agent Skills の違い
どちらも「AI エージェントに Laravel のお作法を教える」ためのものですが、読み込まれるタイミングが違います。
- AI Guidelines:エージェント起動時に、最初からまとめ て読み込まれる。コアな規約・ベストプラクティス向け
- Agent Skills:作業内容に応じて、必要なときだけ読み込まれる。Livewire コンポーネントの書き方など、特定領域の詳しい手順向け
自分のプロジェクト独自のルール(「金額は必ず整数セントで持つ」など)は、Guidelines/Skills とは別に Project Rules という仕組みで管理します。
エージェントに「これを覚えておいて」と伝えると、record-rule という MCP ツールが呼ばれ、.ai/rules 以下にルールファイルとして記録されます。
Guidelines・Skills と違って .ai/rules はチームで共有する前提のファイルなので、Git 管理下に置くことが推奨されています。
最新の Boost リソースに更新する方法
Laravel や周辺パッケージがアップデートされたら、以下のコマンドで Guidelines・Skills を最新化できます。
php artisan boost:update新しくインストールしたパッケージ向けの Guidelines・Skills も含めて再スキャンしたい場合は、--discover オプションを付けます。
php artisan boost:update --discovercomposer.json の post-update-cmd に登録しておけば、composer update のたびに自動実行することもできます。
{
"scripts": {
"post-update-cmd": ["@php artisan boost:update --ansi"]
}
}導入する際の注意点
- Boost の機能は基本的に読み取り専用で色々なデータにアクセスできるため、開発環境での仕様に留めましょう(インストール時、記事のように
--devをつける) - まだベータ版なので、破壊的な変更が入る可能性があります
--dev付きでインストールするため、本番環境の依存には含まれません.mcp.jsonやCLAUDE.mdは Boost が自動生成・上書きするファイルなので、手で編集した内容はboost:updateで消えることがあります- 独自のガイドラインを追加したい場合は、
CLAUDE.mdを直接編集するのではなく、.ai/guidelines/にファイルを追加する
まとめ
Laravel Boost は、Claude Code などの AI エージェントに、プロジェクトの実際の状態(バージョン・DB スキーマ・ログなど)を渡すための公式 MCP サーバーです。
composer require laravel/boost --dev → php artisan boost:install の 2 コマンドだけ で、Claude Code との連携まで自動で設定してくれました。
実際に MCP サーバーへリクエストを送って動作確認したところ、application-info などのツールがきちんと動いていることも確認できたので、AI エージェントを使って Laravel を開発しているなら入れておいて損はないパッケージだと感じました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事を書いた人
まっつん
エンジニア歴6年。普段はサーバーサイド開発が中心ですが、個人でスタートアップのサービスを1人で開発・運用しており、Laravel・JavaScript・AWSを中心にフルスタックで対応しています。2019年から、実務でぶつかった課題や解決策をこのブログで発信しています。




